音が嫌い⁈ 音嫌悪症の苦しみとは
どこに行っても「音」だらけ。
こんにちは、男子です。
突然ですが、試験中の教室を想像して下さい。
その中に「音」はありましたか?
全員が集中し、誰一人として声を発さない状態でも音は必ずあります。
- ペンで書く音
- 消しゴムで消す音
- 時計の針が進む音
- 貧乏ゆすりの音
- 咳、くしゃみの音
- 鼻をすする音
- 喉を鳴らす音
たくさんの音がそこには存在するわけです。
しかし多くの人は音を聞いているのにも関わらず、反応せず問題を解き進めるでしょう。
私はそれをしようにも出来ません。
音に対して過剰に反応し、否定的な感情が生まれるからです。
私は実際にこれらの音に反応してしまい、試験中に泣き出してしまったことがあります。
この症状は医学的な障害であり
ミソフォニア(音嫌悪症)
と呼ばれます。
ミソフォニアとは?
特定の音に反応し、怒りや不安を感じてしまう障害。
生活音にイラつきをおぼえる事が多く、人によって苦手な音は様々です。
主に人が出す音に反応しやすく、認知度が低い病気の一つといわれています。
発症の原因としては、家族との食事中で咀嚼音にイラつきを感じることから始まることが多いそうです。
私も小学三年辺りから家族の咀嚼音に対して反応してしまい、一緒に食事することが苦痛に感じることが増えていきました。
それから徐々に苦手な音が増えていき、現在も発症しない日がないほどに苦しんでいます。
発症といっても、これは心の病であるため症状は態度や機嫌に出る事がほとんど。
そのため、この病気は他人に理解してもらう事が非常に難しい。
この事を真剣に相談しても
「気にし過ぎじゃない?」
「集中してない証拠だよ」
などと突っぱねられる事ばかり。
おそらくこの病気の存在が知らない人が一人で音にイライラしている状態を見たら、短気な人だったり態度が悪い人とレッテルを貼られてしまうでしょう。
この病気の大きなの問題点は、認知度が非常に低いためか研究があまり進んでいないということ。
そのため、対処法としてはその場から離れたり、イヤホンで音をかき消したりと、音から逃げる行動しかありません。
どこに行っても必ず「音」はあります。
音を出さないで生きることなど絶対に不可能。
現に、ミソフォニアである私も不快な音を出さないで生きているわけではありません。
他人がたてた音に理不尽にイラついているのは、自分としても辛い。
この記事で言いたいことは、「音を立てるな!」では決してありません。
この病気の存在を知っていただき、理解してもらうだけで幸いです。